ISOコラム

2015年10月13日

Vol.8:ISOを認証取得する会社は何故、認証取得するの?

  弊社はISO審査機関です。
ISO審査機関に勤めていますと、「ISOを認証取得する会社は何故、認証取得するの?」というご質問をいただくことがございます。

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 ~ある日曜日の喫茶店にて~

マスター(M):「お客さん、最近よくおいでになりますね。ご近所ですか?」
筆者(Y):「車で10分くらいのトコです。友人にコーヒーが美味しいって聞いて」
「いつも有難うございます。土日休みなのですか?」
「そうです。残念ながら平日の夜はちょっと来れなくて」
「遠いのですか?」
「名駅だから便利なのですけど、電車通勤だから」
「ウチは夕方には閉めちゃいますからね・・・どんな会社か聞いても?」
「ISO・・・って聞いたことあります? ISOの審査をする会社です。」
「ISO! ISOは新聞で見ますねぇ・・・ISOって必要なんですか?」
「なんだかよく判らないよねって言われます(苦笑) とても良いものなのですよ」
「へえ、そうなんですか?」
「そうです。ISOって一番ポピュラーなのはISO 9001っていう名前のもので、品質についての会社の仕組みについて書かれている規格なんです。ISO 9001 って名刺などに印刷されていると、対外的に品質に対して向き合っていますよってアピールできるのです。」
「品質ですか。確かに消費者としては関心が高そうですよね」
「ええ、そうですね。あと、必要かどうかというと、たとえばですが、自社の仕組みが旧時代的というか、陳腐化してしまっているからっていう理由もありますね。会社の中の風通しが悪かったり、古くて良くないカンジの風習が残ってしまっていたり・・・そういうのを良くしたいケド、でもどうすればいいのかよく判らないって会社さんが取り組まれるケースもありますし。何かを生産・加工されている工場だと、職人さん気質の方の技術を次世代へ継承するための仕組みつくりに利用されることもありますしね」
「ISOって会社の免許のようなものだと思っていましたよ。それに、ファイルを沢山作らないといけなくて疲れたって他のお客さんがボヤいていたから、なんとなく良くないイメージだったけど・・・意外と良いものだし、幅が広いのですね。」
「ツール(道具)なのですよね。使い方次第で良い面が前面にくることもあれば、悪い面が出てしまうこともあって。あと、お取引先の要望にお答えする形で、認証・・・合格するって意味合いなのですけど、「認証取得」をされるお客様もいらっしゃいます。」
「へえ、そうなのですか。その・・・取引が増えたり減ったりするものなのですか?」
「えっと・・・それは各々のお客様によるのですけど、ISO 9001のなかには、仕入先を評価・選定しなさい、選定や評価や再評価の基準も決めて、その記録も残しておきなさいって意味合いのことが書いてあるので、ISO 9001 を認証取得されていると、その評価や選定がやり易くなる面があるのです。選定や評価の条件に『ISO 9001認証取得していること』ってすればスムーズになりますでしょ?」
「それはつまり、自分のトコの製品に影響するから、仕入れ先を選定せよ・・・と?」
「そうなんです。以外にも色々と良いコトが書いてあるので、取り組まれる企業さんが増えるのは素敵なことだと思います」
「勉強になりましたよ」
「いえいえ。コーヒーご馳走様でした。美味しかったです」
「お仕事頑張ってくださいネ! また宜しくどうぞ」
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  このように、ISO審査機関に勤めておりますと、初対面の方や、それに近い方とは、上記のようなやりとりをすることがあります。

  ちなみに「名駅」というのは、「メイエキ」と読みまして、弊社(ISO審査機関)の最寄り駅である「名古屋駅」の通称で、住所表記にも利用されています。名古屋では浸透していますので「メイエキ」で通じるのですね。

  「ISO 9001」の審査についてご興味がおありの方は、是非、弊社(ISO審査機関)へお問合せください。

  マメ知識
  そのほかにも、ISO 9001 の認証取得が入札の条件になっている場合もございますので、認証取得される理由は、企業様によって様々です。
  また、弊社(ISO審査機関)は第三者の立場で審査を実施いたします。審査を通して、お客様(企業様)にとって最善の仕組みとなるよう、お客様の成長に貢献できるよう、審査員一同が努めております。

以上
国際システム審査株式会社 マーケティング室 発行
文責 由利有美

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