自主公開プログラム

2015年5月第二週

第18回:「お元気様です」の挨拶で幸せな人生を送ろう

  

盛和塾塾生の間では、お元気様です!」と声を掛ける慣わしとなっています。皆様は、急にそう言われても、これまでの「お疲れさまです」と言いなれた言葉を変えるには抵抗があるかもしれません。朝礼時の理念・方針の唱和はもとより終礼時に行う三省の唱和後に、各部門は、「お元気様です」と大きな声を発するようにしましょう。大きな声で「お元気様です」と声を掛ける習慣を身に着けることで、なんとなく元気が湧き出るものです。是非、試してください。
プラスのイメージを持つ言葉は、相手を勇気付け、自分も勇気付けます。マイナスのイメージの言葉は、相手をくじけさせます。例として、立教大学での実験とテンポバスターズの社長レースの逸話をここに紹介します。
山の山頂から降りてくるグループと,ふもとから登ってくるグループに分かれ、ひとりずつ500メートルくらいの間隔で、途中で出会ったときに、降りていく人が登ってくる人に三つの言葉をかけるのです。先ず一つ目は「顔色が悪いですね」、二つ目は「元気がありませんね」、三つ目は「休んだらいかがですか」というように声をかけます。
降りてくるグループにそんな言葉をかけられた登るグループでは、意志の弱い人はたった最初のグループと出会っただけ(顔色が悪いですねと挨拶されただけ)でリタイアし、どんなに根性のある人でも持たなかったというのです。つまりそんな言葉をかけられ続けて登頂できた人はひとりもいなかったということです。

社長の職を売上げ競争で決めるということで一躍マスコミの話題になったテンポバスターズ会社の社長の講演会でのお話しを要約して紹介します。各店舗で目標を立て、目標をいち早く達成したところの店長が社長に昇格となります。現職の社長は、他の店舗よりも高い目標を設定して1年間に渡る社長レースが始まりました。折り返し時点で、早くもA店長が頭角を現してきました。現社長は、2番手であり、このままでは約束どおりA店長が社長となってしまいます。そこで現社長は、A店長に経営者の仕事がどれほど大変であり、経営者の責任・心構え、経営理念、経営方針、ビジョン、マスコミ会見、財務対策など今からしっかり勉強して準備しておくようにとアドバイスしました。A店長は、これまでこのようなことについて考え、勉強したこともありません。悩みが倍増し、夜も眠れなくなり、これまでの売上げの勢いにもかげりがでてきて、結局、A店長は社長レースに負けてしまいました。人間はしんどいなあと思っているときに、人から、もう少しだ、頑張れとのエールではなく、逆に、「体調悪いのでは? やめたほうがよいのでは? 」とマイナスの言葉をかけられると本当にしんどくなり続けられなくなるものです。人は人の言葉に惑わされるのです。けなすよりほめることです。山本五十六の言葉に、「やって見せてやらせてみせて褒めてやらねば人は動かじ」とあります。褒めてやることの必要性を説いていますが、そのように長所を見ていくことでどんなときでも明るく前向に生きる力が湧き出てくると思います。



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