自主公開プログラム

2015年1月第四週

第4回:当社の経営理念・経営方針で幸福な人生を送ろう

  当社の経営理念は、全従業員の物心両面の幸福を追求するとともに、併せて人類社会への貢献をしていくことであります。

  人間の幸福とは、人間の本能を充足するための物質的・金銭的欲望の充足の追求だけで達成することはできません。経営陣、従業員共に心の成長が伴って初めてよい結果となっていくことと思います。日々の仕事の中で、また生きるために努力していく過程を通して精進し、仕事を通して人間として成長することで幸福が実感できるようになることが大切です。

  私たちの経営の目的の一つは、法人として従業員として、公明正大に利益を追求し国家・社会の財源の根源である税金を納めることができることです。

  教育・勤労・納税は日本人としての三大義務といわれます。私は、国民としての義務を常に果たすことは立派な社会貢献と考えます。さらに精進し、それ以外の社会貢献活動寄与することができるような知力・体力のある法人を目指しています。全社員が日々切磋琢磨し人間性・能力の向上に努めて仕事の成果をあげ続けていくことです。それが会社の持続的成長・発展を推進します。

  このような善循環により、私たちの経営理念を持続的に達成することが可能となり、幸福な人生を送ることができると信じています。

  石田梅岩(江戸時代初期)は、「士農工商」として商人が一番下に位置づけられた時代に、設けたものを税として収め、それが国を支えているのだから正々堂々と商売してお金を儲けることは立派なことだと説き、二宮尊徳(江戸中後期)は道徳を忘れた経済は罪悪であり、経済を忘れた道徳は寝言である」と説きました。

  渋沢榮一は、明治時代に活躍し500社あまりの会社の創業・設立に関与し、日本の近代経営の基礎をつくりました。その著書「論語とそろばん」で仁義道徳と経済活動で利益を追求するのは矛盾するものではないとしています。自分の得意のことを十分に発揮し、正々堂々と利益を追求し、周りの人や、社会のために役立とうとする人生観を「客観的人生観」と名づけては近代日本のビジネス界の礎を築きました。「士・農・工・商」の時代にあって、これまで金儲けは一番卑しい職業とみなされてきた社会のありかた・考え方を変え、ビジネス界の発展に大きく寄与しました。

  主観的人生観:社会の全ての事象を自分個人のためだけの利益になるように利用する生き方を「主観的人生観」といいます。即ち、自分勝手な利己・功利主義の塊の生き方です。

  これと相対するのが、客観的人生観です。 客観的人生観:人生で、最も大切なことは何かと聞かれたことにたいして孔子は、「それは、恕か、己の欲せざることを人に施すこと無かれ」といっています。「忠恕」即ち「誠実と思いやり」の心を大事にする生き方でなければ、幸福な人生は送れないといっているわけです。

<< 記事一覧に戻る

このページの先頭に戻る